フコイダン(fucoidan)と言う物質そのものは、100年近くも前に発見されていました。そのフコイダンの構造が多糖類として非常に複雑に絡み合い、分析する事が大変難しい存在だったのです。
何故難しいかと言いますと、フコイダンの成分は他の多糖類とは大きく異なり「硫酸基」という成分を多く持っているからです。これがフコイダンの大きな特徴です。
硫酸基とは皆さんもご存じの劇薬「硫酸」の元になるものですが、硫酸基単体ではまったく無害な物質です。硫酸基は単体での特質としてヌルヌル状の状態を作り出したりする事があげられます。
フコイダンはこのように「硫酸基と結合している多糖類」という大きな特徴を持っているです。これらフコイダンが含まれる海藻褐藻類のカロテノイド色素にはフコキサンチン・フコキサンチノールという物質が存在しています。
フコイダンと硫酸基
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執筆者:hashi